メニュー

メニエール病

メニエール病とは、30~40歳代の女性に多く、回転性めまい、難聴、耳鳴りなどの症状を繰り返す病気です。内耳性めまい(内耳の病気で起こるめまい)の約1/4を占めます。

原因

内耳は内リンパという液体で満たされています。原因は不明ですが、この内リンパ液の分泌・吸収が障害され、内リンパ水腫(内リンパ液の過剰な状態)が起こり、その結果、難聴(内耳性難聴)や回転性めまいが起こります。

診断

  • 症状:回転性めまい、耳鳴、難聴などを繰り返します。
  • 聴力検査:低音障害型の内耳性難聴を認めます。
  • 平衡機能検査:前庭刺激検査(温度眼振検査)で半規管の機能低下を認めます。
  • フロセミド試験:利尿剤であるフロセミドを静脈注射して、前庭刺激検査(温度眼振検査)を行ないます。注射後に半規管の機能改善を認めます。
  • グリセロール試験:脳圧下降剤であるグリセロールを点滴注射して、聴力検査を行ないます。注射前に比べて、注射後で聴力の改善を認めます。

治療

利尿剤(イソソルビド)を内服投与します。聴力が著しく低下した場合には、ステロイドホルモンを使用したり、めまい発作が頻回に起こる場合には手術を行なうこともあります。

予後

生命に危険を及ぼすことはありませんが、症状を繰り返します。これにより難聴が悪化したり、両側に起こることもあり、注意が必要です。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME