良性発作性頭位眩暈症
良性発作性頭位眩暈症とは
良性発作性頭位眩暈症とは、若年者に多く、頭を特定の方向に動かすと回転性めまいが起こる病気です。内耳性めまいの中で、メニエール病の次に多い病気です。
原因
内耳には「耳石」というものがあります。「耳石」とは、三半規管の中ある体のバランスをとる「ミクロの石」であり、これが転がることで体の位置、頭の位置、動きを前庭神経が感じます。良性発作性頭位眩暈症は、この「耳石」が定位置から動いてしまうために起こるといわれています。
診断
- 症状:頭を特定の方向に動かすと回転性めまいが起こります。
- 平衡機能検査:頭を特定の方向に動かすと眼振を認めますが、前庭刺激検査(温度眼振検査)は正常です。
- その他の検査:聴力検査、MRIやCTなどの検査は正常です。
治療
約2~3週間で自然に治ります。長引く場合には、耳石置換法(Epley法など)という治療を行ないます。
耳石置換法:めまいがする頭位をとり、頭・体の順に回転させます。これにより耳石を元の位置に戻す治療法です。